僕が大阪の小学生を対象にしたソフトボール大会「今岡真訪杯」を立ち上げた意味
ソフトボール出身のプロ野球選手は、巨人の丸佳浩や小林誠司、阪神の高橋遥人ら数多いのだが、あまり知られていない。
学童軟式野球大会の「宮本慎也杯」など、元プロ野球選手の冠大会はよく聞くが、ソフトボールは聞いたことがない。これも僕なりの野球振興への思いである。
これまで大きな支えとなったのは、家族の存在だ。阪神から戦力外通告を受け、去就の相談をした際、妻は一度も「引退してほしい」とは言わなかった。それどころか、「絶対に続けた方がいい」と言ってくれた。むしろ両親の方が「もうええやろ。タイガースでやめといたら」と言っていたくらいだ。あの時、僕は世間からバッシングされていた。親としてはつらかっただろうが、妻は腹が据わっていた。感謝してもしきれない。
社会人になった息子は、本人の希望で高校から米国に留学した。親として「行け」とも「行くな」とも言っていない。16歳で海を渡ることを自分で決めたのである。これは野球の指導にも通じている。
コーチが「こうやれ」というのは簡単だが、本当に大事なのは選手が何をしたいか。それを聞いたうえで、「そのためにはこうした方がいい」と導いてあげるのが真の指導者である。
2月からの約半年間、ご愛読ありがとうございました。これからも応援していただけたら幸いです。 (おわり)