ドジャース佐々木朗希“ゴリ押し”ローテ復帰が生む火種…弾き出される投手は堪ったもんじゃない

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生え抜きが割を食うことに

 となると佐々木の復帰によって、現状の先発6人のうちのひとりがローテからはじき出されることになる。

「スネル、グラスノー、山本、大谷の4人は安泰。ローテから外すとしたらカーショーかシーハンでしょう。今年限りで引退するであろうカーショーのクビに鈴をつけるのは難しいだけに、おそらくシーハンをロングリリーフに回すことになるのではないか」(同)

 160キロ超右腕のグラスノーに続いて、サイ・ヤング賞2度のスネルがILから復帰。実績ある先発がローテに戻ってきたことで、生え抜きのメイ(27)はトレードでレッドソックスに放出された。そして今度はやはり生え抜きのシーハンが冷や飯を食わされそうなのだ。

 佐々木は故障する前まで、8試合に先発して1勝1敗、防御率4.72。売り物の球速が160キロに届かなかったばかりか、与四球は34回3分の1で22と、制球もままならなかった。日本のプロ野球と比べ、大きくて重く滑りやすいメジャー球への対応も問題視された。米メディアからは「マイナーで調整させた方がいい」との声も上がったほどだ。

 ロッテ時代から首脳陣を悩ませた“休み癖”の問題もある。本人は肩の痛みの原因を「フォームの崩れ」と話しているものの、だとすれば日本にいたときに修正できなかったのはなぜか。なにしろ、これまでシーズンを通して働いた経験がないのだ。

 先発に復帰して飛び抜けた結果を残せるならともかく、そうでなければ波紋が生じる。いくらフロント幹部の期待が大きくても、投手をひとりはじき出して先発を務めることになれば、結果が求められるのは当然だからだ。

  ◇  ◇  ◇

 球団サイドは佐々木を重宝しているかもしれないが、チームメイトは複雑な心境ではないか。佐々木は古巣ロッテ時代から、自己中心的な振る舞いでチーム内に波風を立ててきた。大谷のような献身スタイルとは真反対で、常勝軍団のド軍で同じことが受け入れられるはずもない。佐々木の「不純物認定」は時間の問題とも見られている。いったいどういうことか。いま、何が起きているのか。

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