「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密
「重要なのはカネの使い方。ドジャースが秀でているのはフロントの手腕です」と特派員のひとりがこう言う。
「14年10月に編成本部長に就任したフリードマンの存在が何よりも大きい。ウォール街出身で、低予算で運営するレイズを強豪にした頭脳が買われてドジャースに引き抜かれた。マイナー組織を建て直し、有望な生え抜きの若手が芽を出すシステムを作り上げたうえ、大谷で評判になった後払い契約を連発してスターをかき集めたように、ときにはえげつないことも平気でやる。大谷が17年オフにポスティングでメジャー挑戦する際にはスカウトのタンパリング疑惑があったし、山本や佐々木朗希の獲得にしてもルール違反スレスレのことまでやっていたともっぱら。佐々木に関しては大リーグ機構がドジャースのタンパリング疑惑を調査したほどです」
佐々木のドジャース入りが決まった日には、米全国紙の「USAトゥデー」が「ドジャースは新たな『悪の帝国』としての地位を固めた」と書いたほど。かつて「悪の帝国」と言えばヤンキースのことだったが、要するにキレイ事だけで常勝軍団を築いたわけではないのだ。