ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?
ロッテの裏方を3人も引き抜いて渡米
それまでは「違和感がある」と言っては離脱を繰り返したロッテ時代と同じスタンスだった。遅かれ早かれメジャーに行くという“逃げ道”があった。日本で骨をうずめる気などサラサラないだけに、ロッテの裏方を3人も引き抜いて渡米。後足で砂をかけるようなこともできた。ベテランの説教も、首脳陣のタメ息もへっちゃら。チームのためと無理をして腕を振る必要はなかった。
しかし、後がないメジャーでは悠長に構えてばかりもいられない。当初は3Aでも精彩を欠いていたが、シーズン終盤にきて球速が160キロ台に戻った。かといって先発は飽和状態。フロント幹部からプレーオフに向けたリリーフ起用を打診されると、すぐにクビを縦に振った。本人もさすがに危機感を覚えたのだろう。
米メディア「ドジャース・ウエー」は「2026年のドジャースの構想から外れそうな選手」の中のひとりに佐々木の名前を入れ、「ドジャースは彼を先発ローテから外すか、他球団へのトレードを検討するかもしれない」と報じたほど。そんな佐々木が2度のリリーフ登板で、思い切り腕を振ったのは想像に難くない。ロバーツ監督が「まるで別人」と舌を巻いたのはそれだけ気合が入っていたからでもある。
日本時間10月1日からスタートするプレーオフでは、重要な場面でのリリーフ登板が予定されている。シビアなドジャースで生き残るには結果が不可欠だけに、追い詰められた佐々木がどんな投球をするか注目だ。
◇ ◇ ◇
その図々しさで時に波紋を広げてきた佐々木だが、コーチ陣からも指摘されている「臆病マインド」に関係あるのかどうかはさておき、日本ではその隣にはいつも母親がいた。メジャー挑戦をさせろとゴネ散らかした一昨年のオフもそうだ。いったいあの時、何が起きていたのか。改めて振り返ると佐々木の人物像が見えてくる。
●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。