村上宗隆の三振の多さを米メディアがこれでもかと指摘するナゾ解き 割合ではNPB時代の大谷が上なのに

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村上が克服できていない「高め速球」

「村上が三冠王になった22年以降、他球団はベルトより高めを150キロ超の速球で徹底して攻めるようになった。村上の泣きどころだからです。それから3年が経つのに、村上は高め速球を克服できていない。要するに適応力が疑問視されているのですよ」(ア・リーグのスカウト)

 実際、三冠王になった22年の三振率は21%だが23年は28%、24年は29.5%、25年は28.6%と三振の多さは改善されていない。

「いまのメジャーの投手は基本的に高めの速球と低めの変化球で勝負している。それだけに村上を疑問視する声が上がっているのでしょう」(同)

 大谷はしかし、適応力がある。渡米する直前の2年間の打率は16年.322、17年.332。村上は23年.256、24年.244、25年.273だから、大谷の方がコンスタントに安打を放っていた。三振を重ねても、安打は量産していた。

「日本のプロ野球と比べたら飛ばないメジャー球を、遠くに飛ばせるパワーは日米野球などで証明済み。そもそも速球を苦にしなかったし、年々、確実性が増したように大谷には適応力があった。投手としてはともかく、メジャーの環境に慣れれば、打者としてかなりの確率で成功すると大半のメジャー球団が評価していました」(同)

 大谷はメジャー1年目のオープン戦で32打数4安打(打率.125)、0本塁打、1打点と散々だったが、シーズンに入って打率.285、22本塁打、61打点と巻き返している。メジャーでも適応力の高さを証明したし、そこが村上と異なる部分なのだ。

  ◇  ◇  ◇

 ところで大谷のパフォーマンスは来季以降、一気に下降線をたどる可能性もある。いったいどういうことか。メジャーの歴代パワーヒッターたちの不穏な共通点とは。

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