野村名誉監督が星野新監督に放った辛辣な言葉「俺の後にやって来て、すぐに優勝をかっさらっていく」
2009年、野村克也監督は楽天を球団創設史上初のAクラス(2位)に押し上げた。CS(クライマックスシリーズ)のホーム開催権を勝ち取った後も「契約満了」による退任は覆ることはなかった。事実上の解任。野村監督はマスコミに「イーグルスは好きだけど、楽天球団は大嫌い!」とボヤいていた。
CSファイナルステージ4戦目で日本ハムに敗退。札幌ドームで両チームに胴上げされ、「野村楽天」は幕を閉じた。
退任後、野村監督には「名誉監督」というポストが与えられた。でも、3年という期限付き。10年3月に就任したものの、5月に解離性大動脈瘤で緊急入院したこともあり、仙台にはほとんど顔を見せなかった。
翌11年2月、名誉監督として初めて久米島キャンプに視察で訪れた。調整を任されていた俺は二軍で練習していた。そこへ野村さんがひょっこりやってきた。
一軍の星野仙一監督や田中将大と交流した後に来たこともあり、すでに昼時。野村さんと俺は選手食堂へ向かった。席につくなり、ひたすら沖縄そばをすすっていた。
そこへ名誉監督の来訪を聞きつけた選手たちが続々と挨拶に駆けつけた。野村さんは「おお」と挨拶を返した後、「誰だっけ?」と尋ねることも。評論家の取材も兼ねて、沖縄でキャンプを張る球団を回っていたが、タイトなスケジュールだったのか、そばをすすりながらこう聞いてきた。
「おい、ここはどこや?」
「久米島ですよ。何言っとるんですか。俺がいるやないですか」
「あちこち連れ回されてきたから、今どこにおるか分からなくなったわ」
笑いながらそう言って、またそばをすすっていた。
食事中も「野村節」は健在。俺はずっと聞き役で、食事が終わっても食堂から出られなかったが、「練習よりこっちの方が大事やな」と思い、1時間近く話をした。
シーズン中は球場に来ることはめったになかったけれど、珍しく姿を見せたことがあった。ある日の試合前、楽天ベンチで星野監督がマスコミに囲まれて談笑しているところへフラッと現れると、星野監督に向かってボソッと
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