元横浜高監督・渡辺元智さんを悼む…甲子園優勝5度、栄光の裏の病気と金策

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「身を粉にして人と付き合った」

「夕方、私に『絶対に殴るなよ』と言い残して練習を早退すると、企業の社長などが集う『横浜友達会』の会合に頻繁に顔を出した。財界人との人脈を築き、金銭面から野球部を応援してもらうためだ。長く援助してくれた横高野球部OBで1期生の高僧とも深く付き合った。誘いには二つ返事で応じ、朝まで杯を交わすこともたびたびあったようだ。翌日は授業も練習もあるのに、身を粉にして人と付き合った。選手寮の食事を仕入れる横浜の市場も、渡辺との関係で通常より何万円も安くしてくれた。野球部後援会長との付き合いも深い。いつも頭が下がる思いで渡辺を見ていた」

 渡辺氏の座右の銘は、大正時代の社会教育家・後藤静香の詩の一節にある「目標がその日その日を支配する」。自らも社会科教諭として、「三笠山に登る第一歩 富士山に登る第一歩 同じ一歩でも覚悟が違う どこまで登るつもりか 目標がその日その日を支配する」と教え子に説いた。

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