鈴木誠也はいかにして私の想像を超える選手になったのか? 取り掛かりは“後遺症”の修正だった

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 若い頃の巨人坂本勇人と重なる部分が多かった。打つ際の「コンタクト力」と守備の際の「肩の強さ」だ。足の速さは誠也が上だが、打つ際の腕回りの柔らかさは坂本の方が上だった。最近の2人はスイングの際、10の力を11、12にしようと背中を叩くくらい大きなフォロースルーで振り切るという共通点もある。

 練習熱心でウエートトレーニングにも力を入れた。当初、坂本はあまりやらなかったが、誠也は人よりやって、どんどん体が強くなった。エンジンも大きくなり、それに比例するように打球の飛距離も伸びていった。車でいえば2000㏄の日本車から5000㏄のベンツに排気量が上がった。土台である下半身がしっかりすると、スイングも変わっていった。

「新人はいじくるな」という鉄則があるが、大学、社会人出身の即戦力はともかく、高卒選手はある程度、こちらが強制してやらせないといけない。高校生は金属バットの後遺症がある。癖があるまま固まらないよう、いい習慣をつけさせることが大切になる。

 最初の頃は真ん中からインサイドを強引に引っ張る意識が強かった。特に走者がいると、引っ張ってゴロで併殺というケースが目立った。私は誠也にこんな話をした。

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