著者のコラム一覧
片岡健ノンフィクションライター

1971年、広島市生まれ。早稲田大学商学部卒業後、ノンフィクションのライターに。新旧様々な事件を取材し、新事実や冤罪を発見している。著作に『平成監獄面会記』、同書が漫画家・塚原洋一氏によりコミカライズされた『マンガ「獄中面会物語」』(共に笠倉出版社)、『もう一つの重罪 桶川ストーカー殺人事件「実行犯」告白手記』(リミアンドテッド)など。最新刊は2026年4月発行の『実録 死刑囚26人の素顔』(宝島SUGOI文庫)。

広島カープ「ゾンビたばこ」使用事件 羽月隆太郎元選手が自白調書で明かしていた深層

公開日: 更新日:
羽月隆太郎氏(C)日刊ゲンダイ

 プロ野球・広島カープ元選手の羽月隆太郎氏(26)が「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物エトミデートを使用し、医薬品医療機器法違反の罪で5月に広島地裁で執行猶予付きの有罪判決を受けた事件。6月になり売人の男も逮捕され、予断を許さない状況が続く。

 筆者は1月に羽月氏が逮捕されて以来、事件を注視し、裁判も傍聴した。結論から言うと、事件の実相は社会に正確に伝わっているとは言い難い。

 たとえば、羽月氏が裁判で「周囲に同じように(ゾンビたばこを)使っているカープ選手がいた」と証言したことが大きく報道された件。羽月氏が他のカープ選手の犯行を「暴露」したと受け止め、批判する声も多かった。

 実際には、この証言は被告人質問で以下の流れで出てきたものだ。
 

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