「プルーフ・オブ・ヘヴン」エベン・アレグザンダー著、白川貴子訳
<科学者が体験した死後の世界とは>
脳神経外科医の著者は教会で説く〈永遠の生命〉など信じていなかった。ところが、ある日、細菌性髄膜炎で激しいけいれんを起こし、昏睡状態に陥った。そして、蝶の羽に乗って飛行する夢を見た。一緒に飛んでいた女性が言葉を介さずに「ここでいろいろなことを見せてあげましょう」と伝えて、彼にさまざまな世界を見せる。ふつう〈臨死体験〉をした人は現実の世界で自分が誰であるかを認識しているが、彼は自己認識が欠落していた。
科学者が体験した〈死後の世界〉を克明につづった本。
(早川書房 1700円)