「水色の娼婦」西木正明著

公開日: 更新日:

<近代史の闇に迫る一冊>

 アルゼンチンの海軍軍人と日本女性の間に生まれたエヴァはタンゴダンサーにして娼婦。1930年、パリでポーランド陸軍のベック参謀長に陸軍武官補佐官・吉川公夫大尉を紹介される。エヴァは吉川に引かれるが、その後は出会う機会がなかった。9年後、再会した吉川は、エヴァにナチスのゲーリング元帥の部下ヴィーデマンに近づくよう依頼する。実は吉川は諜報員だった。彼を愛したエヴァは、ベッドでゲシュタポなどから情報を引き出す。近代史の闇に迫るドキュメンタリーノベル。
(文藝春秋 1700円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  3. 3

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  4. 4

    "お騒がせ元女優"江角マキコさんが長女とTikTokに登場 20歳のタイミングは芸能界デビューの布石か

  5. 5

    【独自】江角マキコが名門校との"ドロ沼訴訟"に勝訴していた!「『江角は悪』の印象操作を感じた」と本人激白

  1. 6

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  2. 7

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 8

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 9

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  5. 10

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール