「英国のOFF 上手な人生の休み方」入江敦彦著

公開日: 更新日:

<人生を豊かにする英国流OFFの楽しみ方>

 ロンドン在住20年の著者が、イギリス人たちの日常を楽しむ知恵を紹介するビジュアル・エッセー。イギリスでは「休む」を「OFF」というが、その「OFF」にはさまざまな「陰影」があるという。著者が当地で過ごす中で身につけた彼流のOFFの楽しみ方を味わい深いエッセーと豊富な写真で伝える。

 テムズ川河口の湿地帯「エスチュアリ」にある小さな町「リー・オン・シー」。ロンドンの東部在住者=イーストエンダーたちは、週末になると海の幸を求めてこの町に集まる。この場所を教えてくれた知人によると、ここから隣街のサウスエンドにかけての風景は
 「イギリス人の原初的な感性に訴えかけてくるすべての色彩があふれている」という。サウスエンドの海辺には巨大な犬小屋といった風情のビーチハット(小屋)が500軒も並んでいる。人々は週末ごとにこの小屋に通って家族の時間を過ごす。

 こうして「現状に意識的に節目を置き、よりよい状態に自分を導くのが英国式OFF」だそうだ。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗