「致死量未満の殺人」三沢陽一著

公開日: 更新日:

■アザサ・クリスティー賞受賞作

 花帆が夫と営む喫茶店を訪ねてきた大学時代のゼミ仲間の龍太が、15年前の弥生殺しを告白する。15年前、龍太ら5人のゼミ生は、教授の金巻の別荘に招待されるが、滞在中に弥生が何者かに毒殺されるという事件が発生したのだ。才色兼備の弥生は、周囲の人間を苦悩の底に陥れる悪女でもあり、龍太ら他の4人は全員がその被害者だった。龍太は、殺害に追い詰められた経緯から、使用したメチル水銀の入手方法など、事細かに花帆に語り出す。花帆の脳裏にも、雪で閉ざされた密室の中で、犯人がどうやって弥生だけに毒を飲ませることができたのか、お互いに疑心暗鬼になった当時の記憶がよみがえる。

 アガサ・クリスティー賞を受賞した本格ミステリー。
(早川書房 1600円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンは2028年ロス五輪“出場”すら危うい現実 27年プレミア12が目先の焦点に

  2. 2

    サヘル・ローズさん「憲法9条がある日本は世界に平和を訴える独自の役割がある」

  3. 3

    横浜銀蝿Johnnyさん「キャロル『ファンキー・モンキー・ベイビー』のイントロと革ジャンを着て歌う姿にシビれた!」

  4. 4

    松重豊「孤独のグルメ」続投の裏にある《諸事情》とは…63歳ゴローさんがやめられない理由

  5. 5

    高市外交を「日本の恥」だと批判続出! 夕食会で踊り狂う写真をホワイトハウスが“さらし上げ”

  1. 6

    WBC惨敗は必然だった!井端監督の傲慢姿勢が招いたブルペン崩壊【総集編】

  2. 7

    “性的暴行”ジャンポケ斉藤慎二被告の「悪質性」法廷で明らかに…邪悪が跋扈する歪んだテレビ業界の権力構造

  3. 8

    相次ぐ海外勢欠場の幸運…日本勢は異例の“棚ボタ”メダルラッシュへ【25日開幕フィギュア世界選手権】

  4. 9

    『スマスロ ミリオンゴッド』が4月に登場 史上最高の射幸性を誇った初代『ミリオンゴッド』の伝説

  5. 10

    元ジャンポケ斉藤が裁判で無罪主張の裏で…妻・瀬戸サオリの“息子顔出し”と"名字"隠し投稿の意味深