「致死量未満の殺人」三沢陽一著

公開日: 更新日:

■アザサ・クリスティー賞受賞作

 花帆が夫と営む喫茶店を訪ねてきた大学時代のゼミ仲間の龍太が、15年前の弥生殺しを告白する。15年前、龍太ら5人のゼミ生は、教授の金巻の別荘に招待されるが、滞在中に弥生が何者かに毒殺されるという事件が発生したのだ。才色兼備の弥生は、周囲の人間を苦悩の底に陥れる悪女でもあり、龍太ら他の4人は全員がその被害者だった。龍太は、殺害に追い詰められた経緯から、使用したメチル水銀の入手方法など、事細かに花帆に語り出す。花帆の脳裏にも、雪で閉ざされた密室の中で、犯人がどうやって弥生だけに毒を飲ませることができたのか、お互いに疑心暗鬼になった当時の記憶がよみがえる。

 アガサ・クリスティー賞を受賞した本格ミステリー。
(早川書房 1600円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    『スマスロ ミリオンゴッド』が4月に登場 史上最高の射幸性を誇った初代『ミリオンゴッド』の伝説

  2. 2

    侍J投手コーチに飛び交う悪評「データを扱えない」 “構造的欠陥”も相まり大いなる不安

  3. 3

    WBC惨敗は必然だった!井端監督の傲慢姿勢が招いたブルペン崩壊【総集編】

  4. 4

    元プロ野球選手の九州国際大付・楠城祐介監督に聞いた「給料」「世襲の損得」「指導法」

  5. 5

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  1. 6

    高市首相が今上陛下を「こんじょうへいか」と呼んだのは「不敬」なのか?

  2. 7

    自民党からボロクソに言われ始めた玉木・国民民主…無理な要求ばかりで「おかわり君」「おねだりキャバ嬢」

  3. 8

    パチスロファンからは辛辣な声も多数…『スマスロ 北斗の拳 転生の章2』は本当に“期待外れ”だったのか

  4. 9

    元タカラジェンヌは人材の宝庫か? 礼真琴は「新しい地図」入りして原発ドラマで活躍

  5. 10

    「ノーバント宣言反故」の直後に大事件…伊原監督にメンツを潰され、抑えきれない怒りが湧いた