「住んでみたドイツ8勝2敗で日本の勝ち」川口マーン惠美著

公開日: 更新日:

■肌で感じた日独の長短所

 ドイツ在住30年の著者が、肌で感じた日独の長短所を解説した比較論。

 日本の長所は多く、実用面では際立っているという。宅配便などその最たる例で、全国を2時間単位の配達時間指定で網羅するなど、日本以外ではあり得ないそうだ。時間に比較的正確なドイツさえ時刻表通りに電車が走ることはまれだという。一方で日本は広報活動が苦手で、多くの国が実態よりもイメージの方が良い中、日本だけはイメージよりも実態が良い珍しい国だとも。尖閣諸島に足を運び感じた、共に敗戦国であるドイツと日本の違い、原発事故報道におけるドイツのメディアの偏向、さらにサラリーマンの休暇や義務教育まで、さまざまな視点から両国の差異を論じる。
(講談社 838円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?