「翼がくれた心が熱くなるいい話」志賀内泰弘著

公開日: 更新日:

■JALスタッフのおもてなしのドラマ

 JALグループで働くスタッフのエピソードを基にした小説集。大空や空港を舞台に心温まる16の物語を収録する。

 奈保子は、小学生時代、危篤の祖母の元に駆け付けるため母親と鹿児島に飛ぶ。その時の客室乗務員(CA)の対応に感動してCAになる夢を実現した。だが、2010年1月会社が破綻。逆風が吹き、つらい乗務が続く中、奈保子は耳の不自由な客に接したのを機に手話を学ぶことを決意する。(「手話で受け取った『ありがとう』」)

 ほかに、亡夫のマイレージの名義変更を依頼してきた客と担当者との心の交流など。JALの奇跡的な再生を可能にしたスタッフたちのおもてなしのドラマを伝える。
(PHP研究所 1300円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」