「そんな仕事ならやめちゃえば?」阿部涼著

公開日: 更新日:

 30代中盤に差し掛かる独身の著者が、自身の過去を見つめながら「本当にやりたいこと」を見つけるため、1年かけてさまざまな職を探し求めた実話録。

 大学卒業後に就職も、自身のケガや会社の倒産、結婚破談など、次々に不運に見舞われた著者。

 一向に安定した生活を送れない人生に、「こんなはずじゃなかったのに」と悲観する。

 しかし、ある時、ふと気づいた。「人生が安定することはないんだ」と。

 そう確信した著者は銀座のホステスを皮切りに、山での修行や牧場就労に挑戦。その経験から、少しずつ自らを奮い立たせ、未来を切り開いていこうとする。

 本書の場面ごとに出てくる「本当にやりたいことを見つけるためのヒント」は、独身女性だけでなく、人生につまずく人なら誰でも共感できるものばかり。重い話も痛快に語られているため、楽しみながら人生を変える勇気も与えてくれる。
ソフトバンククリエイティブ 1300円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性