「そんな仕事ならやめちゃえば?」阿部涼著

公開日: 更新日:

 30代中盤に差し掛かる独身の著者が、自身の過去を見つめながら「本当にやりたいこと」を見つけるため、1年かけてさまざまな職を探し求めた実話録。

 大学卒業後に就職も、自身のケガや会社の倒産、結婚破談など、次々に不運に見舞われた著者。

 一向に安定した生活を送れない人生に、「こんなはずじゃなかったのに」と悲観する。

 しかし、ある時、ふと気づいた。「人生が安定することはないんだ」と。

 そう確信した著者は銀座のホステスを皮切りに、山での修行や牧場就労に挑戦。その経験から、少しずつ自らを奮い立たせ、未来を切り開いていこうとする。

 本書の場面ごとに出てくる「本当にやりたいことを見つけるためのヒント」は、独身女性だけでなく、人生につまずく人なら誰でも共感できるものばかり。重い話も痛快に語られているため、楽しみながら人生を変える勇気も与えてくれる。
ソフトバンククリエイティブ 1300円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞