「世界の美しい飛んでいる鳥」澤井聖一編、柴田佳秀解説

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■140種もの鳥たちが乱舞する世界初の生態図鑑

 翼を広げ、飛んでいる鳥の写真ばかりを集めた世界初の生態図鑑。大判オールカラーで、計140種もの鳥たちを網羅した豪華本だ。

 花の周囲を飛び回る南米のカラフルなハチドリたちをはじめ、インドクジャクの白変種を固定して飼い鳥とした「シロクジャク」や、アマゾン川流域に生息する全長1メートルという世界最大のインコ「スミレコンゴウインコ」、氷に閉ざされた北極の海で一年中暮らす純白の「ゾウゲカモメ」など、世界中の鳥たちが集合。

 もちろん、「オオハクチョウ」や「タンチョウ」など日本でもおなじみの姿もある。水面に映る自分の姿と競うように飛ぶ「ツバメ」の写真には、彼らはなんでも飛びながら行い、水も飛びながら口をあけ水面をこするようにして飲むと解説が添えられ、巣作りや子育ての様子しか知らないツバメたちの自然の中で生きるもうひとつの顔を教えられる。

 その他、ニューギニアの島々に生息するさまざまな「フウチョウ」たちの一見すると鳥には見えない求愛ダンスや、二股に分かれた尾羽で地面に立つ「エンビハチクイ」、足の長い指で水面に浮く植物の上を歩く「トサカレンカク」の何ともユーモラスな動き、水面に映った姿をライバルと勘違いして必死に追い払おうとしている「アオガラ」、餌場を巡る「ゴシキヒワ」の空中戦、そしてピンク色の空を背景に悠々と飛ぶ「シロフクロウ」の優雅な姿まで。

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