「辞書の仕事」増井元著

公開日: 更新日:

■国語辞典の奥深い世界

「広辞苑」などの編集に携わってきた著者が、国語辞典の奥深い世界を案内する日本語エッセー。

「たほいや」「だんぼらぼ」など辞書に載っている知らない言葉を選び、参加者がもっともらしく解説して、そのらしさを競う辞書を使ったゲームなど辞書の楽しみ方。さらに、ある歌手がアルバムの解説に書いていた「目が点(になる)」という言葉が項目として辞書に採用されるまでの経緯や、ある読者から続いた20年来の要望で検討した結果、収録に至った宮崎県日南市の藩校「振徳堂」の名称など。多くのエピソードを交えながら辞書作りの舞台裏と、言葉をめぐるドラマを紹介していく。
(岩波書店 760円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る