「辞書の仕事」増井元著

公開日: 更新日:

■国語辞典の奥深い世界

「広辞苑」などの編集に携わってきた著者が、国語辞典の奥深い世界を案内する日本語エッセー。

「たほいや」「だんぼらぼ」など辞書に載っている知らない言葉を選び、参加者がもっともらしく解説して、そのらしさを競う辞書を使ったゲームなど辞書の楽しみ方。さらに、ある歌手がアルバムの解説に書いていた「目が点(になる)」という言葉が項目として辞書に採用されるまでの経緯や、ある読者から続いた20年来の要望で検討した結果、収録に至った宮崎県日南市の藩校「振徳堂」の名称など。多くのエピソードを交えながら辞書作りの舞台裏と、言葉をめぐるドラマを紹介していく。
(岩波書店 760円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に