「4番打者論」掛布雅之著

公開日: 更新日:

■「打ち取られる美学」などの野球哲学

 4代目ミスタータイガースが4番打者のあり方を語った野球本。

 氏はチーム生え抜きとして歴代3番目の800試合で4番打者を務め、通算349本塁打を放った。だが、実は高校時代は公式戦でのホームランは1本もなかったという。

 球団・チームの象徴である4番打者は、勝ち負けを超えた「魅せる野球」をファンに提示する義務がある。ライバル・江川卓との勝負などを例に真っ向勝負が生む「打たれる美学」と「打ち取られる美学」「一振りで決着をつける」凄み、そしてその存在の凄みを誇示するためにも一流でなければならない守備など。自らの現役時代を語りながら、その野球哲学を説く。
(宝島社 752円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」