「男子の貞操」坂爪真吾氏

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「問題は<セックスに至るまでの出会いがない>ことではなく、そもそも今の若者に<セックスをする動機づけがない>ことですね。生身の女性とセックスしたい、という動機や情熱が湧き上がらず、コストやリスクを負ってまでセックスしたい相手もいないため、行動できない、あるいはしていない。これが事実です。性的欲求不満もなければ、現状に対する満足度も高い『幸せな童貞』も、実は少なくありません」

 これだけ性の情報が氾濫し、セックスの機会もあふれている。昔より恵まれた時代のはずでは?

「意欲がないのに<しなければいけない>焦燥感や、<しないと男としてダメな気がする>劣等感ばかりに駆り立てられるのは決して恵まれた時代とはいえません。今、氾濫している情報の多くはいわば『タブー破り型』で、処女や女子高生、人妻という記号であおられるもの。禁じられているものを破る快楽は、相手の人格や感情と向き合わないため、長続きしません。本来なら『積み重ね型』で関係性や絆を深めていくのが快楽のあるべき姿です。アイドルやアニメキャラ、果ては風俗嬢にまで処女性を求めるのは、タブー破り型の快楽に毒された結果なんです」

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