「男子の貞操」坂爪真吾氏

公開日: 更新日:

「問題は<セックスに至るまでの出会いがない>ことではなく、そもそも今の若者に<セックスをする動機づけがない>ことですね。生身の女性とセックスしたい、という動機や情熱が湧き上がらず、コストやリスクを負ってまでセックスしたい相手もいないため、行動できない、あるいはしていない。これが事実です。性的欲求不満もなければ、現状に対する満足度も高い『幸せな童貞』も、実は少なくありません」

 これだけ性の情報が氾濫し、セックスの機会もあふれている。昔より恵まれた時代のはずでは?

「意欲がないのに<しなければいけない>焦燥感や、<しないと男としてダメな気がする>劣等感ばかりに駆り立てられるのは決して恵まれた時代とはいえません。今、氾濫している情報の多くはいわば『タブー破り型』で、処女や女子高生、人妻という記号であおられるもの。禁じられているものを破る快楽は、相手の人格や感情と向き合わないため、長続きしません。本来なら『積み重ね型』で関係性や絆を深めていくのが快楽のあるべき姿です。アイドルやアニメキャラ、果ては風俗嬢にまで処女性を求めるのは、タブー破り型の快楽に毒された結果なんです」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束