「科学的根拠にもとづく最新がん予防法」津金昌一郎著

公開日: 更新日:

 巷にあふれるがん予防に関する情報は、その多くが科学的根拠に基づいたものではない。本書では、国立がん研究センターで予防研究に携わる著者が、がんに関する誤った情報や、現時点で科学的根拠が認められている予防法を紹介している。

 たとえば、「料理の“コゲ”を食べるとがんになる」といわれていて、肉や魚のコゲに含まれるヘテロサイクリックアミン類という物質には発がん性があることが動物実験で分かっている。しかし人間で考えると、毎日、茶碗1杯分のコゲを食べ続けた場合のもので、日常、食べる量では発がんの心配はないという。

 他にも、部位別がんの予防法を紹介。肺がんなら、禁煙はもちろん、果物や緑黄色野菜に含まれるカロテノイド摂取による予防効果は確かだという。(祥伝社 780円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」