「科学的根拠にもとづく最新がん予防法」津金昌一郎著

公開日: 更新日:

 巷にあふれるがん予防に関する情報は、その多くが科学的根拠に基づいたものではない。本書では、国立がん研究センターで予防研究に携わる著者が、がんに関する誤った情報や、現時点で科学的根拠が認められている予防法を紹介している。

 たとえば、「料理の“コゲ”を食べるとがんになる」といわれていて、肉や魚のコゲに含まれるヘテロサイクリックアミン類という物質には発がん性があることが動物実験で分かっている。しかし人間で考えると、毎日、茶碗1杯分のコゲを食べ続けた場合のもので、日常、食べる量では発がんの心配はないという。

 他にも、部位別がんの予防法を紹介。肺がんなら、禁煙はもちろん、果物や緑黄色野菜に含まれるカロテノイド摂取による予防効果は確かだという。(祥伝社 780円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手