「地方消滅の罠」山下祐介著

公開日: 更新日:

「2040年までに全国の市町村の半数が消滅する可能性がある」とした、昨年5月の日本創成会議・人口減少問題検討分科会の報告、通称「増田レポート」は社会に大きな衝撃を与えた。著者は提言が対抗策として「選択と集中」を掲げ、地方消滅が既定路線であるかのように世の中を導いていることに疑問を投げかける。

 国民の間にこの問題に対する「諦め」を誘発し、「人口減少ショック」を利用してこの国を何らかの方向に動かそうとしている人がいる可能性もあると指摘。「選択と集中」論は、地方・農家・弱者の切り捨てに帰結すると批判する著者が増田レポートの偽りを暴き、地方再生の論理と道筋を示した警世書。

(筑摩書房 900円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「左膝の半月板が割れ…」横綱・豊昇龍にまさかのアクシデントで稽古中止

  2. 2

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  3. 3

    「ラブホ密会」問題も何のその!小川晶前市長の超“人たらし”戦略 12日投開票の前橋市長選情勢

  4. 4

    アストロズ今井達也の西武への譲渡金ついに判明! NPB広報室から驚きの回答が

  5. 5

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  1. 6

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 7

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 8

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」

  4. 9

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  5. 10

    オリックスへのトレードは中日が年俸の半分を肩代わりしてくれて実現した