「呼出秀男の相撲ばなし」山木秀男著

公開日: 更新日:

 元立呼び出しの著者が、裏方から見た大相撲の世界を案内してくれるエッセー。

 1969年、伊勢ケ浜部屋で呼び出し人生をスタートさせた著者は、14年九州場所で白鵬の優勝が決まった一番を最後に定年引退。その45年間を振り返りながら、力士の呼び上げだけではなく、土俵の構築や太鼓なども受け持つ呼び出しをはじめ、行事や床山ら大相撲を支える裏方の仕事の実際を解説。

 さらに主役である力士たちがどのように昇進していくのか、そして戦う前から終わって下がるまで、一連の動きに決まりがあるという取組や、いったん身に着けると勝負が終わるまではトイレにも行けないという、まわしにまつわるエピソードなど。

 観戦が楽しくなる相撲のウンチクが満載。(現代書館 1200円+税)




【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明