「ラストキャリア」谷川史郎氏

公開日: 更新日:

 50代になると、「定年」「老後」の文字がちらつき始め、焦燥感を抱く人も多いだろう。「自分はこのまま終えるのか? もっとできることがあるのではないか」と。

「民間企業でキャリアを積んだ50代以降も、新たな活躍の場があることを知ってほしい、その思いでこの本を書きました。ここ数年で、実際に民間企業から地方の行政や産業振興に携わり、面白い仕事をしている人たちと出会ったことがきっかけです。彼らの生きざまは今の50代に新たな選択肢を提起するだけでなく、日本全体を変える可能性を秘めていると思っています」

 本書では民間企業出身者で、市長や副市長あるいは産業振興の一員となって活躍する4人の事例を紹介。

 彼らは海外赴任や重要な役職に就いた経験をもつエリートである。

「彼らは決してスーパーマンではありません。地方に必要なのはお金でもマーケットでも労働力でもない、それらをコーディネートする力なんです。彼らは“よそもの”の強みを生かし、地元の人が見えていない魅力を組み合わせた、いわば“マッチングの達人”。実際に、地方の中小企業や産業を活性化して雇用を創出しています。今は『高齢者対策や福祉の充実』を説く人より『雇用を創出』できる人を首長に選ぶ時代ですからね」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性