「ラストキャリア」谷川史郎氏

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 自分には誇れるほどのキャリアがない……と卑下する必要はない。

「何十年も仕事をしてきたのだから、素晴らしいスキルを持っているはず。それを1回棚卸ししてみましょうよ。特に50代後半のバブル世代は、誰もやっていないことを片っ端から実行した世代。半分以上は失敗したけれど、それも経験として地方創生に生かす。それが私が呼びかけたい『ラストキャリア』なんです」

 この世代の発想転換力と人をつなぐ力を生かす指南本が少なかったのも、執筆の動機だったという。

「地方創生の話になると、なぜか皆ジャム作りをやって失敗する(笑い)。今後は各地域の商材を世界に発信する仕組みを考えないと。それこそビジネスマンならノウハウを持っているはずですから、活用してほしいのです」

 著者自身もラストキャリアを考えないわけではないが、当面は情報の発信に尽力したいという。

「民間出身の首長リストや格付け一覧を作ったら面白いと思っています。何かを成し遂げる実感や手応えを求めている企業戦士たちにエールを送りたいですね」

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