「長引くセキはカゼではない」大谷義夫著

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 咳の症状が2週間以上続く場合、風邪である可能性は極めて低く、別の疾患が隠れている可能性が高いと本書。風邪のウイルスは体内に侵入して増殖するが、しばらく経つと力が衰えて自然に減少していく。この“しばらく”がおよそ2週間であり、著しく免疫力の低い人でない限り、風邪が2週間以上続くことはないという。

 ならば、長引く咳の正体は何なのか。近年、増加傾向にあるのが咳喘息で、花粉症や食物アレルギー、そしてPM2・5などが要因となり発症するケースが増えている。放置していると本格的な気管支喘息に移行し、呼吸困難にもつながるため要注意なのだ。

 他にも、高齢者に多い肺炎、喫煙者に多いCOPDなど、咳を誘発する疾患について解説していく。(KADOKAWA 1300円+税)


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