「とんでもなくおもしろい仕事に役立つ数学」西成活裕著

公開日: 更新日:

 仕事に生かせる数学的思考法を伝授する講義集。

 厳密には数学だけでは実社会への応用は難しいが、数学と物理が融合した「数理科学」なら現実社会の問題をいきなり解決することも可能。例えば、タービンのコンプレッサー内で気体が流れるメカニズムを解きたいとか、機械部品に開けるねじ穴の位置を安定性や強度を保ったまま変えるにはどうすればよいか。

 日々、現場で持ち上がるこうした問題を数理科学を使って解くときに一番の要になるのが「モデル化」だという。文系にも分かるように、モノづくりの現場で使える幾何の「曲率」や、商品開発が面白いようにできるという解析の「テイラー展開」など、数学の底力を教えてくれる。(KADOKAWA 800円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状