「ぶらり昼酒・散歩酒」大竹聡著

公開日: 更新日:

 飲み歩きの達人が、さまざまな町で気ままな散歩と昼酒をたのしむ極上エッセー集。

 5月のある日、七里ガ浜での仕事が終わった。さて、どこに行こうかと考えていると、永井龍男の名作「青梅雨」を思い出す。作品に描かれていた風景から舞台は江ノ電の極楽寺駅あたりかと見当をつけて向かう(後で確認をしたら違っていたが)。静かな境内を堪能して極楽寺を後にすると、そろそろビールが飲みたくなってくる。今日は、そばにビールの気分だと、中華屋の誘惑を振り切って鎌倉へ。しかし、目指した店は行列でそば屋酒は断念。なぜか氏はコンビニに向かう。(「江ノ電・鎌倉ふらふら酒」)

 ほか、聖地の立石から東京郊外の羽村、果ては北九州など12の町で散歩酒。(光文社 680円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲