「自衛隊の闇」大島千佳・NNNドキュメント取材班著

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 04年10月、護衛艦「たちかぜ」に乗務していた21歳の海上自衛官Tさんが自殺。遺書から、原因は先輩隊員Sによる悪質ないじめであることは明らかだった。しかし、Sの暴行・恐喝行為について隊員にアンケートを実施した自衛隊は、Sによるいじめが自殺の原因ではないと結論。本書は、真相を求めてTさんの両親が起こした民事裁判の経緯を追ったドキュメンタリー

 裁判で自衛隊はアンケートを破棄したと主張。しかし、ないはずのアンケートを目撃したひとりの自衛官が控訴審中に、裁判所に陳述書を提出してアンケートの存在を訴えた。自衛隊の隠蔽体質を告発するとともに正義を貫いた自衛官の闘いを追う。(河出書房新社 1700円+税)



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