「女城主」池波正太郎ほか著 細谷正充編

公開日: 更新日:

 天正15年正月、真田昌幸は秀吉に命じられ、かつて敵対していた家康と面会。2年後、家康の重臣・本多忠勝の娘・月姫が真田家に輿入れする。定期的に月姫と孫を里帰りさせるが、昌幸は彼女らがいつか徳川側の人質にされてしまうのではないかと危惧する。慶長5年、石田三成が家康打倒の軍を起こす。家康に背き、豊臣方につく決心をした昌幸は、ひと目、嫁と孫に会うため沼田城に立ち寄る。だが、月姫は城内に昌幸が立ち入ることを認めない。(井上靖著「本多忠勝の女」)

 ほかに、来年の大河ドラマの主役・井伊直虎を主人公にした「虎目の女城主」(植松三十里著)など、女城主をテーマにした時代小説アンソロジー。(PHP研究所 620円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償