「朝からスキャンダル」酒井順子著

公開日: 更新日:

「うちの会社のセクハラ時計は、昭和で止まっています」と言うのは建築関係の会社の女性。女性が髪を切ると、いまだに「おっ、失恋でもしたのか?」と言う人だらけ。逆にセクハラ時計が非常に進んでいるのは、特に欧米系の外資系企業や官公庁。旧財閥系大企業の社員がセクシー系サービスを提供する風俗などで得意先を接待するために、新奇な風俗探しに心血を注いでいるのに対して、欧米系の企業は、顧客と一緒にキャバクラに行くことすら禁止なのだ。究極のプライベート部分であるシモ関連のことがビジネスの場に入ることは許されない。(「セクハラの時差」)

 ユーモアと毒が、ピリリと効いた45編のエッセー。(講談社 1300円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  3. 3

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  4. 4

    浜田省吾の父親が「生き地獄」の広島に向ったA.A.B.から80年

  5. 5

    山尾志桜里氏は出馬会見翌日に公認取り消し…今井絵理子、生稲晃子…“芸能界出身”女性政治家の醜聞と凄まじい嫌われぶり

  1. 6

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  2. 7

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  4. 9

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 10

    フジ親会社・金光修前社長の呆れた二枚舌…会長職辞退も「有酬アドバイザー」就任の不可解