「朝からスキャンダル」酒井順子著

公開日: 更新日:

「うちの会社のセクハラ時計は、昭和で止まっています」と言うのは建築関係の会社の女性。女性が髪を切ると、いまだに「おっ、失恋でもしたのか?」と言う人だらけ。逆にセクハラ時計が非常に進んでいるのは、特に欧米系の外資系企業や官公庁。旧財閥系大企業の社員がセクシー系サービスを提供する風俗などで得意先を接待するために、新奇な風俗探しに心血を注いでいるのに対して、欧米系の企業は、顧客と一緒にキャバクラに行くことすら禁止なのだ。究極のプライベート部分であるシモ関連のことがビジネスの場に入ることは許されない。(「セクハラの時差」)

 ユーモアと毒が、ピリリと効いた45編のエッセー。(講談社 1300円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因