「時限病棟」知念実希人著

公開日: 更新日:

 見知らぬ場所で覚醒した看護師の梓は、自分が拉致・監禁されたことを知る。部屋には同じように拉致された、共に外科医の月村と小早川、麻酔科医の七海、そして派遣で働く桜庭がいた。壁にクラウンと名乗る犯人から「襟をただし、真実を見つけるための鍵を探せ」という指示が書かれていた。

 梓は、趣味のリアル脱出ゲームの要領で鍵の在りかを見つけ出す。開いた扉は階下に通じていた。廃病院と思われる建物の一角に起爆装置付きのガソリンが見つかる。与えられた6時間のうちに脱出できなければ死が待っているようだ。5人がクラウンからの謎かけを解いてたどり着いた手術室のベッドにひとりの男が縛り付けられていた。

 現役医師による迫真の長編医療ミステリー。(実業之日本社 593円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言