「時限病棟」知念実希人著

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 見知らぬ場所で覚醒した看護師の梓は、自分が拉致・監禁されたことを知る。部屋には同じように拉致された、共に外科医の月村と小早川、麻酔科医の七海、そして派遣で働く桜庭がいた。壁にクラウンと名乗る犯人から「襟をただし、真実を見つけるための鍵を探せ」という指示が書かれていた。

 梓は、趣味のリアル脱出ゲームの要領で鍵の在りかを見つけ出す。開いた扉は階下に通じていた。廃病院と思われる建物の一角に起爆装置付きのガソリンが見つかる。与えられた6時間のうちに脱出できなければ死が待っているようだ。5人がクラウンからの謎かけを解いてたどり着いた手術室のベッドにひとりの男が縛り付けられていた。

 現役医師による迫真の長編医療ミステリー。(実業之日本社 593円+税)


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