「ミャンマー[Yangon Press]で読み取る現実と真実」栗原富雄編著

公開日: 更新日:

 2011年にミャンマーにやってきた編著者は、日本のメディアからA・S・スー・チーさんのインタビューを依頼された。不可能だと思ったが、彼女の誕生日の祝福という口実で会うことができた。

 2年後、現大統領がメディアへの検閲を廃止することを知り、懐疑的な気分で[Yangon Press]紙発行の許可申請を提出したら、10日あまりで許可が下りた。それ以後、かなり辛辣な記事を書いてもクレームがついたことはなく、大統領は民主化に本気だと思った。選挙大勢が判明すると政権移譲を口にしたのは、ミャンマーの歴史に刻まれるべき出来事だ。

 激動の4年間を取材した月刊紙の記録。(人間の科学新社 1400円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る