「悪玉」鳴海章著

公開日: 更新日:

 静岡県温海署の刑事・住田は、県警から異動してきた國貞とコンビを組むことに。数日後、住田は國貞の着任は単なる異動ではなく、署長も知らない県警本部の案件の捜査だと打ち明けられる。県警は神奈川との県境で敵対する準暴力団邪鬼連合とチャイナマフィア壬申会の動向を警戒。國貞によると、温海市の権力者・海江田が理事長を務める老人介護施設・海風苑に5年前、オーナーとして乗り込んできた朝倉が壬申会とつながっているという。海風苑近くの保険会社の一室には國貞の仲間の県警本部の捜査官が詰めていた。海風苑では隠し部屋で闇カジノが行われていたのだ。

 正義か悪か、闇を持つ刑事・國貞を住田の視点で描く本格警察小説。(KADOKAWA 1900円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁