「悪玉」鳴海章著

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 静岡県温海署の刑事・住田は、県警から異動してきた國貞とコンビを組むことに。数日後、住田は國貞の着任は単なる異動ではなく、署長も知らない県警本部の案件の捜査だと打ち明けられる。県警は神奈川との県境で敵対する準暴力団邪鬼連合とチャイナマフィア壬申会の動向を警戒。國貞によると、温海市の権力者・海江田が理事長を務める老人介護施設・海風苑に5年前、オーナーとして乗り込んできた朝倉が壬申会とつながっているという。海風苑近くの保険会社の一室には國貞の仲間の県警本部の捜査官が詰めていた。海風苑では隠し部屋で闇カジノが行われていたのだ。

 正義か悪か、闇を持つ刑事・國貞を住田の視点で描く本格警察小説。(KADOKAWA 1900円+税)

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