「みんなの少年探偵団」湊かなえ他著

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 父親を病気で失った10歳の双子の「ぼくら」は、大きな発電所がある町に住む祖父に引き取られる。母親はぼくらが生まれてすぐに亡くなっていた。父は、20年前に祖父の家を出て以来、音信不通だったようだ。祖父は学校に行かせる余裕はないので、自分たちで学べと告げる。ゆくゆくは自分の仕事を手伝えとも。聞くと、祖父の仕事は泥棒だという。1カ月後、ぼくらは祖父に新聞を買ってくるよう命じられる。祖父が切り抜いていたのはクレオパトラの像が盗まれた事件の記事だった。犯人は捕まり、像は戻ったが、宝石がちりばめられた台座の行方が分からないらしい。(万城目学著「永遠」)

 人気作家5人が江戸川乱歩の少年探偵団をオマージュしたアンソロジー。(ポプラ社 620円+税)

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