「ヤクザが消えた裏社会」廣末登著

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「ヤクザが消えた裏社会」廣末登著

 平成22年から23年に全国で制定・施行された「暴力団排除条例」などによって、暴力団排除の意識が社会通念と言えるほど深く浸透。暴力団・暴力団員にとって生きづらい社会が実現した。平成23年の時点で7万人以上いた暴力団員及び準構成員の総数は、令和6年末には1万8800人まで激減している。

 一方、暴排条例では、暴力団を離脱しても一定期間は暴力団関係者とみなされ、銀行口座の開設や、借家や携帯電話の契約、保険の加入など、社会生活を送るのが困難なほど多くの制約があり、組員の非組員化や、暴力団のマフィア化、社会復帰に失敗した元暴力団員による犯罪増加が懸念されている。

 更生を望みながら社会に許されない元暴力団員たちの実態を紹介しながら、行き過ぎた自己責任社会を問うリポート。 (筑摩書房 1012円)

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