「身近な人ががんになったときに役立つ知識76」内野三菜子著

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 がんに関する情報は、今や新聞やテレビやネットなどにあふれている。しかし、だからこそ、いざそれが身近な問題になったとき、必要な情報を選別するのが難しくなっている。診断が下った途端、病院はどう選ぶか、治療法の選択、お金や保険の問題、仕事はどうするか、公的申請など、急いで判断しなければならないことは膨大に増える。さらに、日々進歩しているがん医療の状況を知り、がんに関する新しくできた法律にまで目を配るのは至難の業だ。

 本書は、がん当事者やその家族が活用したい情報を、がん治療の認定医がQ&A方式でまとめたもの。特に最近のがんを巡る有益情報を盛り込んでおり、たとえば2016年4月スタートの「患者申出療養」という制度についても解説している。これは、先進医療から外された治療を継続したい場合などに活用できるのが特徴で、保険負担で治療したい人への救済策になる可能性が高いのだとか。ぜひ最新情報をチェックしてみよう。(ダイヤモンド社 1500円+税)

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