「二つの首相暗殺計画」西村京太郎著

公開日: 更新日:

 看護師の明日香が転落死。恋人の大西も服毒死体で見つかる。状況から2人とも自殺と思われたが、十津川は部屋に残された明日香の遺書に不審を抱き、捜査を続ける。明日香が勤務していた病院には、首相の海路が入院中で、首相代行を務める後藤副総理が日参していた。

 明日香が「仕事が怖くなった」と辞表を提出していたことが分かる。十津川は海路の病室の担当だった明日香が、海路と後藤の聞いてはいけない話を耳にしてしまって殺されたのではないかと疑う。調べが進む中、十津川は明日香の父親・勇夫の祖父で特高警察に勤めていた勇三が、戦時中に時の首相・東条英機の暗殺計画に加わっていたことを知る。

 大人気ミステリー「十津川警部」シリーズ最新刊。(実業之日本社 870円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方