「二つの首相暗殺計画」西村京太郎著

公開日: 更新日:

 看護師の明日香が転落死。恋人の大西も服毒死体で見つかる。状況から2人とも自殺と思われたが、十津川は部屋に残された明日香の遺書に不審を抱き、捜査を続ける。明日香が勤務していた病院には、首相の海路が入院中で、首相代行を務める後藤副総理が日参していた。

 明日香が「仕事が怖くなった」と辞表を提出していたことが分かる。十津川は海路の病室の担当だった明日香が、海路と後藤の聞いてはいけない話を耳にしてしまって殺されたのではないかと疑う。調べが進む中、十津川は明日香の父親・勇夫の祖父で特高警察に勤めていた勇三が、戦時中に時の首相・東条英機の暗殺計画に加わっていたことを知る。

 大人気ミステリー「十津川警部」シリーズ最新刊。(実業之日本社 870円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  4. 4

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 5

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  1. 6

    参院選で公明党候補“全員落選”危機の衝撃!「公明新聞」異例すぎる選挙分析の読み解き方

  2. 7

    「愛子天皇待望論」を引き出す内親王のカリスマ性…皇室史に詳しい宗教学者・島田裕巳氏が分析

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    松岡&城島の謝罪で乗り切り? 国分太一コンプラ違反「説明責任」放棄と「核心に触れない」メディアを識者バッサリ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒