「フランス人 ジハーディスト」ダヴィッド・トムソン著、小沢君江訳

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 フランスや旧植民地で生まれ、フランス国籍を持つクリスチャンだったのに、イスラムに改宗してジハーディストになる若者たち。彼らは親からイスラム信仰を受け継いだのではなく、インターネットでジハードに誘い込まれ、シリアで軍事訓練を受けてフランスに戻る。彼らは兵士を狙うだけでなく市民も標的にする。市民は自国の軍隊がよその国で住民を殺していることを、ユーチューブなどで見て知っているのに、関心を持たず、何もしないから有罪だという。

 チュニジアやリビアで報道記者として活躍していた著者が、シリアに向かおうとしていたフランス人青年にインタビューして、その証言をまとめた一冊。(緑風出版 2200円+税)

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