• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

“暴れん坊大統領”率いるフィリピン その可能性は?

「フィリピン」井出穣治著

 今世紀に入ってめざましい経済成長路線を軌道に乗せたフィリピン。現地の政治経済状況に詳しい日銀マンである著者によれば、その秘訣はサービス業と個人消費が主軸となる独自の経済モデルの確立にあるという。

 90年代以降、グローバル化による人の流れが活発化し、英語を自由に操る国民の多いフィリピン人労働者は国内外にまたがって種々の分野で活躍するようになった。またIT化にも国策として熱心に取り組んだ結果、フィリピン国内にいながらアメリカの小売店のコールセンター業務を務めるなどの例が当たり前になったのだ。

 他方、最近話題のドゥテルテ政権については強権政治が国民の熱狂的な支持を得ている理由から、それがうまくいかなかったときに起こるであろうリスクの分析まで含めて詳しく解説している。長くアメリカの実質的支配下に置かれてきた国民のアイデンティティーの成り立ちもよく分かる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    総裁選の争点に 石破氏の秘策は「加計問題」と「脱原発」

  2. 2

    黒田総裁は“白旗”か…ついに日銀が「株を買うのをやめた」

  3. 3

    今年も唯一ゴルフ不参加…福田元首相はやっぱり“アベ嫌い”

  4. 4

    キーマンは“任侠”代表 急浮上する山口組3派再統合話の行方

  5. 5

    進学説の真偽は…金足農・吉田輝星めぐるプロ争奪戦の内幕

  6. 6

    イメージダウン必至の日本大学 新入生の半数は付属から

  7. 7

    逸材ゴロゴロ 夏の甲子園“契約金1億円”ドラ1候補7人の名前

  8. 8

    翁長氏が後継指名 玉城氏出馬でどうなる沖縄知事選の行方

  9. 9

    森達也氏が危惧 オウム以降の日本社会は「集団化」が加速

  10. 10

    地元は必死に寄付金集め 金足農“想定外”快進撃の舞台側

もっと見る