「相続した田舎の困った不動産の問題解決します」渋谷幸英著
何かと揉めるもとになる相続。なかでも田舎の不動産や山林などの土地は厄介だという。
都内でレストランを営んでいたAさんはバブルの頃に田舎の土地を農地転用の許可を得て購入し、固定資産税を毎年払い続けていた。ところがいざ処分しようとすると、登記簿上の地目は「畑」のままだった。購入した際に地目変更の手続きをしていなかったため、農家しか買うことができない土地としてAさんは持て余すことに……。
ほかにも「相続した土地を他人が勝手に駐車場として使っていた」「売ろうと思ったら家が建たない土地になっていた」など、よくあるトラブルから「きちんと売ってくれる不動産屋の見つけ方」「田舎の山林の売り方」まで、田舎の不動産特有の問題を豊富な事例とともに解説。
田舎の不動産を売買したい人必読の一冊だ。(雷鳥社 1600円+税)