「定年認知症にならない 脳が冴える新17の習慣」築山節著

公開日: 更新日:

「医者の世界には、以前から『定年認知症』という考え方があります」

 こう話すのは、北品川クリニックの築山節所長。予約の取れない認知症外来の名医である。

 人生の大半を仕事に費やしていたが、定年を境に生活パターンがガラリと変わる。仕事一筋で趣味がなく、近所づきあいにも乏しかった元サラリーマンは、することがない。何をしていいか分からず、時間を持て余すだろう。結果、脳への刺激が著しく減り、認知機能が衰え、認知症に突入していく。

 定年認知症にならないようにするには、40代、50代から対策を講じるのが理想的。築山所長は数多くの脳疾患の患者を診る中で法則を見いだした。そのポイントをまとめた著書が5月2日に発売される。

「頭の働きを維持するために、いちばんの近道は、自分の脳の正しい取り扱いをマスターすること」(築山所長)

 同書には、今すぐに始められることばかりが紹介されている。(集英社 1300円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較