「失敗と成功の日本史」加来耕三著

公開日: 更新日:

 真珠湾攻撃で米国民の怒りに火をつけ、日本を無条件降伏に追い込んだ山本五十六は、当初開戦に反対したものの、最終的には「半年や1年は随分と暴れてご覧に入れるが……」と真珠湾攻撃を立案し、結果として敗戦により国土を荒廃させた。これは、戊辰戦争で長岡藩を焦土と化した河井継之助と同じ過ちをくり返したといえるのではないか。「甘い見通しで目先の利益にとらわれず、将来の実りに投資すべし」が教訓だ。

 本紙好評連載コラムを大幅に加筆し、史実をもとに人生の成功に必要な60の教訓を浮き彫りにした歴史読み物。(つちや書店 1700円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態