「半島へ」数多久遠著

公開日: 更新日:

 首相官邸のスクリーンに報道番組の画面が映し出された。内部崩壊が迫っている北朝鮮が欧米系人種のみに感染する天然痘ウイルスを使った生物兵器を開発したという情報があった。

 日本や韓国にはリスクがないのに、政府は集団的自衛権を発動し、自衛隊の山岳連隊が北朝鮮で作戦を行っていると報じたのだ。その山岳連隊は生物兵器奪取のため、研究施設のある摩天嶺山脈に潜入していた。さらに自衛隊は、ミサイルを発射前に破壊するノドンハント作戦や、拉致被害者を奪還する作戦を立てていた。ウイルス奪取は成功したが、北朝鮮はさらに悪魔的な計画を……。

 元空自隊員が描く臨場感あふれる軍事サスペンス。(祥伝社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」