「半島へ」数多久遠著

公開日: 更新日:

 首相官邸のスクリーンに報道番組の画面が映し出された。内部崩壊が迫っている北朝鮮が欧米系人種のみに感染する天然痘ウイルスを使った生物兵器を開発したという情報があった。

 日本や韓国にはリスクがないのに、政府は集団的自衛権を発動し、自衛隊の山岳連隊が北朝鮮で作戦を行っていると報じたのだ。その山岳連隊は生物兵器奪取のため、研究施設のある摩天嶺山脈に潜入していた。さらに自衛隊は、ミサイルを発射前に破壊するノドンハント作戦や、拉致被害者を奪還する作戦を立てていた。ウイルス奪取は成功したが、北朝鮮はさらに悪魔的な計画を……。

 元空自隊員が描く臨場感あふれる軍事サスペンス。(祥伝社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  2. 2

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  3. 3

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    【萩原健一】ショーケンが見つめたライバル=沢田研二の「すごみ」

  1. 6

    中居正広氏の「性暴力」背景に旧ジャニーズとフジのズブズブ関係…“中絶スキャンダル封殺”で生まれた大いなる傲慢心

  2. 7

    木村拓哉の"身長サバ読み疑惑"が今春再燃した背景 すべての発端は故・メリー喜多川副社長の思いつき

  3. 8

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  4. 9

    【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

  5. 10

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード