「半島へ」数多久遠著

公開日: 更新日:

 首相官邸のスクリーンに報道番組の画面が映し出された。内部崩壊が迫っている北朝鮮が欧米系人種のみに感染する天然痘ウイルスを使った生物兵器を開発したという情報があった。

 日本や韓国にはリスクがないのに、政府は集団的自衛権を発動し、自衛隊の山岳連隊が北朝鮮で作戦を行っていると報じたのだ。その山岳連隊は生物兵器奪取のため、研究施設のある摩天嶺山脈に潜入していた。さらに自衛隊は、ミサイルを発射前に破壊するノドンハント作戦や、拉致被害者を奪還する作戦を立てていた。ウイルス奪取は成功したが、北朝鮮はさらに悪魔的な計画を……。

 元空自隊員が描く臨場感あふれる軍事サスペンス。(祥伝社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ