「字が汚い」新保信長氏

公開日: 更新日:

「練習帳は3、4冊やりましたが、漠然と練習してもダメですね。でも気が付いたこともあるんです。それは、まずは真っすぐな線が引けないとダメだってこと。これが意外に難しいんですが」

 美しい字を書くには、脳に「美しい字」のイメージがあり、そのイメージを再現できることが必須。そして、それには一にも二にも真っすぐに線を引ける技術が必要なのだ。

「デッサン力のある人ならさぞかし美文字だろうと思い、画家の山口晃氏や、デザイナーの寄藤文平氏に話を聞いてみました。彼らの字に対する感覚は、ちょっと違っていてデザインとして捉えているんですね。

 たとえば部分よりも全体のバランスが大事だとか、どのような形で書けばおさまりがいいかなどと考えることは、僕にはなかった発想。字の大きさが揃ってない、中心線が通ってないことが字が汚く見える原因のひとつだと発見しました」

 著者は、さらに「きちんとした字が書ける人とそうでない人の違いはどこにあるのか」と、編集者やライターなど字に関わりのある人たちに取材を敢行。やがて考察対象は、政治家の揮毫、犯罪者の文字にまで及び、そこにある共通点を見つけたという。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも