最近は天気によって生じたり悪化したりする慢性の痛みを「天気痛」というのだそうだ。その名付け親である著者が、天気と痛みの関係を科学的に証明し、そのメカニズムを解き明かした一冊。天気痛のもとになる病気は片頭痛、緊張型頭痛、頚椎症、変形性関節症、腰痛、関節リウマチ、線維筋痛症などだという。
天気の影響を受ける病気や症状は他にもあって、ドイツの健康天気予報には30種類が取り上げられるそうだ。
うれしいことに治療法と対処法も書かれているので、心当たりのある人は参考になるはずだ。(光文社新書 780円+税)