「肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい」西山耕一郎著

公開日: 更新日:

 半世紀ぶりに死因第3位となった「肺炎」。4位に転落した脳血管疾患で亡くなる人の数も増えているのだが、それを上回るペースで肺炎死が増えているという。その多くが高齢者による誤嚥性肺炎だ。

 この誤嚥性肺炎を防ぐために、食べ物をのみ込む力、つまり嚥下能力を鍛える必要がある。本書はその方法を詰め込んだ一冊だ。嚥下能力は早い人で40歳から衰えるそうで、よくむせる、せきこむ、たんが詰まるという人は誤嚥性肺炎の予備群だそうだ。著者はこれまで1万人の患者に嚥下治療をしてきたという耳鼻咽喉科の専門医。1日5分の肺炎予防の「のどの体操」もわかりやすい。最近、食べ物がのみ込みにくいという人はもちろん、老親が心配という人もぜひ読んでおきたい。(飛鳥新社 1111円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"