「われらマスコミ渡世人」五木寛之、田原総一朗著

公開日: 更新日:

 文芸とジャーナリズムの第一線で活躍している2人による対談集。

 田原氏が司会を務める「朝まで生テレビ!」が始まって30年。開始以来、一回も欠かさずに見ているという五木氏は、出演者たちの変化を指摘しながら、マスコミ渡世人とも呼ぶべき種類の人たちが絶滅しかけていると嘆く。これまで世の中を変えようとか、革命を起こそうとは思わなかったのはなぜかと田原氏が問えば、五木氏は先人の「それぞれの砲座から共通の敵を撃て」という言葉を引き、尊敬する先輩たちの抵抗の仕方を紹介。

 その他、少年期の戦争体験から、青春の挫折や焦燥、そして人生を支えてきた信念まで。反骨の精神で同時代を生き抜いてきた2人が人生を語り合う。(祥伝社 800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか