「『代謝』がわかれば身体がわかる」大平万里著

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 巷で流行するダイエット法の中には、体の中で起こる代謝をイメージさせ、その効果を強調しているものも多い。

 例えば「汗をかく人は代謝がいい」「脂肪は燃焼する」などだ。しかし、これは本当なのだろうか? その疑問を解決してくれるのが本書。体の中で起きている化学反応の仕組みについて、たとえ話を使ってわかりやすく解説してくれる。著者は大学・大学院時代に微生物の低温適応や植物の核タンパク質の研究に携わった、生物・化学系のライター。とくに代謝のカギを握る多種多様な酵素の真の役割について、やさしく教えてくれるのがうれしい。イメージが優先する健康情報のウソにだまされないために読みたい一冊だ。(光文社新書 920円+税)

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