「『代謝』がわかれば身体がわかる」大平万里著

公開日: 更新日:

 巷で流行するダイエット法の中には、体の中で起こる代謝をイメージさせ、その効果を強調しているものも多い。

 例えば「汗をかく人は代謝がいい」「脂肪は燃焼する」などだ。しかし、これは本当なのだろうか? その疑問を解決してくれるのが本書。体の中で起きている化学反応の仕組みについて、たとえ話を使ってわかりやすく解説してくれる。著者は大学・大学院時代に微生物の低温適応や植物の核タンパク質の研究に携わった、生物・化学系のライター。とくに代謝のカギを握る多種多様な酵素の真の役割について、やさしく教えてくれるのがうれしい。イメージが優先する健康情報のウソにだまされないために読みたい一冊だ。(光文社新書 920円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…