「カリスマ解説員の楽しい星空入門」永田美絵著
プラネタリウムの解説員が、星座の魅力を教えてくれる入門テキスト。
星座はおよそ5000年前にメソポタミアで生まれた。最初にできたのは、太陽の通り道=黄道上に見えている星を結んでつくられた誕生日の星座だそうだ。暦をつくるのが目的だった。やがて星座はギリシャ神話と一体になり、夜空は神話に関連する星座で埋め尽くされていった。
春なら「北斗七星」を基点にして、うしかい座のアルクトゥールス、おとめ座のスピカがつくりだす「春の大曲線」、さらにその2つとしし座のデネボラによる「春の大三角形」と、季節ごとに星や星座の見つけ方を解説。
それぞれの星座にまつわる神話や、プラネタリウムの裏話まで、手軽で奥深い星座の世界への招待状。
(筑摩書房 840円+税)